
ご提案したのが、必要に応じて間仕切りを追加できる“可変プラン”と、視線の抜けが心地良い“2階リビング”でした。
2階リビングは「生活感を極力出さない」ことがテーマ。
冷蔵庫さえ見せない広めのパントリーを計画し、調理効率を損なわない配置バランスを検証しながら寸法を決定しました。
床材は本来洗面室で使うホワイト系を採用。
白い壁・天井と相まって、自然光も照明も柔らかく反射し、明るさと開放感を両立させています。



さらに、暮らしに“開放感”と“楽しさ”を加えるのが、リビングとフラットに繋がる広々とした15.32㎡のベランダスペースです。段差のない設計により、屋内から屋外へ自然と視線と動線が伸び、空間の広がりを感じられるのが特長。
完全プライベートな屋外空間は、モーニングコーヒーや夜のひとときにぴったり。
バルコニーではなく“もうひとつの部屋”としても活用できる、そんな自由度の高さもこの住まいの魅力のひとつです。


リビングに隣接させたクローゼット付きの化粧コーナーは、「出勤前の支度をスムーズに」という奥さまの声を形にしたもの。動線が短く、片付けも1カ所に集約できる点を高く評価いただきました。
外観はガルバリウム鋼板で統一し、南面でありながら窓を最小限に絞ったフラットなファサードに。色褪せや劣化が少ない素材を選ぶことで、将来の塗り替えコストを抑えつつ、ご夫妻の好みである「スタイリッシュ」な印象を強調しました。

完成した住まいは一般的な間取りとは一線を画しますが、玄関から階段、リビング、水廻りまでの動線が無駄なく繋がり、家事も身支度もストレスフリー。ふたりにとってちょうどいい広さとメンテナンス性、そして自慢したくなるデザイン性を兼ね備えた住まいになりました。