
分譲地で理想の土地を選ぶのは、家づくりの第一歩。角地がいいのか、それとも内側区画がいいのか。さらに、ちょっと癖のあるユニークな土地を選ぶのも一つの方法です。それぞれの特徴や選び方のポイントを理解し、自分たちにとって最適な区画を見つけましょう。
角地のメリットとデメリット
角地は、分譲地のなかでも人気の高い区画です。その理由は、日当たりや開放感があり、駐車場や庭の配置を柔軟に考えられる点にあります。しかし、その分見える面が多くなるため、プライバシーを確保するための目隠しや外構工事が必要になることも多いです。その結果、外構費用が高くなることも。また、角地は希少性が高いため、購入費用が内側区画よりも割高になる傾向があります。
内側区画のメリットとデメリット
内側区画は、住宅地や分譲地の中で、道路に面している部分が1つだけで、他の3方向が隣接する住宅や土地に囲まれた区画のことを指します。角地に比べて価格が抑えられる点が大きな魅力です。一方で、隣接地が三方向にあるため、窓の位置や採光計画に工夫が必要。また、専用通路がある区画の場合、間取りを考える際に制約が出ることもあります。限られた条件のなかで工夫を楽しめる方には、挑戦しがいのある土地ともいえます。
土地の資産価値を決める要素
土地選びで重要視される資産価値の三要素は、「向き」「間口」「前面道路の幅」です。これらの要素を基準にすることで、比較的スムーズに土地を選ぶことができます。しかし、これだけでは少し物足りないと感じる方もいるかもしれません。そんな方には、希少性やユニークさを加味した土地選びをおすすめします。

ユニークな土地の魅力
分譲地の中にも、実は癖のある土地が存在します。たとえば、北向きで間口が狭いものの、南側が永久的に空地となっている区画。また、間口が異常に広いものの、細長い形状で家のイメージが湧かない区画など。こうした一癖ある土地は、工夫次第で魅力的な住まいに仕上げることができます。
住宅は、土地と建物を合わせた「作品」です。名作と呼ばれる建築物の多くは、ユニークな土地に建てられています。その土地の特性を活かしながら建てる家は、他にはない特別なものになるでしょう。
角地や内側区画といった基本的な選択肢を比較することはもちろん、一歩踏み込んで個性のある土地を検討するのも分譲地選びの醍醐味です。唯一無二のマイホームをつくるためにも、条件や予算だけに縛られず、土地の持つ可能性に目を向けてみてはいかがでしょうか。